タタタタタタタタタタタ・・・
パッパッパパパパパパ・・・
これが「チンクェチェント」の愛称で知られる2代目「FIAT NUOVA 500」では無く、最新の3代目「FIAT 500 TwinAir」の転がり出し(笑)もちろん、そんな音は聞こえるような聞こえないようなですが、言葉で言うと間違いなくそんな感じ。モロに2気筒エンジン特有のバイブレーションです。遅いバイクみたい(爆)でも不思議と嫌な感じは全然無い。それどころか寧ろ楽しい♪思わず頬が緩みます(笑)ちなみにバランサーシャフトが採用されているので、回転が上がると4気筒エンジン並みにスムースになります。だからココは普通。とは言っても2気筒が4気筒並にスムースな事自体スゴイ事なんですけどね。だけど、何度やってもやっぱり出足のトットットタタタパッパッパパーが楽しい♪いや、可笑しい(笑)タイヤが2、3回転するだけでウケル(笑)今時、こんな車あるか!?(笑)正直、今時はきっと無いと思います。し、良識あるメーカーならきっとこの振動「こんな車売れねーよ」と経営陣に一蹴されお蔵入り間違いなし。喜ぶのは一部のマニアだけだと。じゃあどうして「FIAT 500 TwinAir」は発売に漕ぎ着けたか?と、言うとここからは僕の推測ですが、FIAT社の開発陣が、経営者が、みんなが「FIAT 500」の事が大好きだから。一言で言うとそれに尽きるのではないかと。なぜって、2代目「FIAT NUOVA 500」が空冷2気筒だったから。で、やっぱりトットットタタタパッパッパパーだったから(笑)もちろん3代目は水冷なので2代目程トットットタタタパッパッパパーにはならないと思うので、意図的にサウンドをチューニングしてる部分があるかもしれません。しかしながら、車にとって最も重要であるはずのハートにチンクチェントとルーツとしてつながる2気筒をチョイスし、最新テクノロジーを用いて現代が求めるクリーン&エコを達成した事。加えて、特有のバイブレーションをエモーショナルな楽しさに置き換えた事は「FIAT NUOVA 500」当時の精神そのものではないかと。
おじさんちょっと熱くなりすぎましたかね(笑)しかし、同じなのは名前だけでその昔、一世を風靡したオリジナルとは身も心も異なる車が多い中、歴史的時代背景含め精神的にも見事なまでに一本筋が通った「FIAT 500 TwinAir」は、エコなだけでは満たされない。だけど、社会的通念もちょっぴり気になったりして…。そんなアナタにピッタリの一台では?アナタはともかく僕はどうかって?ぶっちゃけ、アバルト含め現行FIATのラインナップ中一番欲しい♪だけど、スパイダーの代わりがコレ一台ってのもちょっと寂しいモノがありまして…